【会計士監修】FX副業の確定申告で会社にバレない方法 – 住民税がポイント？

FXの利益が会社にバレる最大の原因は「住民税」の仕組みにあります。住民税は前年の所得に基づいて計算され、多くの会社員は「特別徴収」という方法で納税しています。

• 住民税は前年の所得に基づいて計算される
• 会社員の場合、通常は勤務先の会社が給与から天引きする「特別徴収」方式
• 確定申告で申告した全ての所得（FX利益含む）が住民税計算の対象になる
• 自治体は勤務先に特別徴収税額通知書を送付するため、副業所得があると会社に伝わる

例えば、給与所得が500万円の翌年の住民税は520万円分の所得に対して計算されます。会社は通知書で「昨年より住民税が増えている」ことを確認でき、副業の存在を察知される可能性が高いのです。

普通徴収のメリットは、会社を介さずに自分で直接自治体に納税するため、副業所得の存在が会社に伝わりにくい点です

• 住民税の急増：特別徴収で前年より住民税額が大幅に増加すると疑われる
• SNSなどの情報漏洩：副業の収益をSNSで公開し同僚に見られる
• 経費精算や勤怠の不審点：副業で疲れて遅刻が増えるなど勤務態度の変化

特に住民税通知書には「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る特別徴収税額」という欄があり、ここに数字が入っていると「給与以外の所得がある」と会社に分かってしまいます。

FX副業を会社にバレにくくする最も効果的な方法は、確定申告時に住民税を「普通徴収」に切り替えることです。確定申告書の第二表に住民税に関する項目があり、ここで選択できます。

• 確定申告書B第二表の「住民税・事業税に関する事項」欄を確認
• 「自分で納付」にチェックを入れる

普通徴収を選択すると、自治体から直接あなたに納付書が送られてきます。会社を通さずに自分で納付するため、副業収入の存在が会社に知られる可能性が大幅に減少します。

詳しい手続き方法は国税庁の確定申告に関するページでも確認できます。

自治体によっては、給与所得者の普通徴収への切り替えに制限がある場合があります。その場合の対応策を紹介します。

• 市区町村の税務課に直接相談：自治体によって対応が異なるため事前確認が重要
• 「納付が困難」な理由を申請：一時的な経済的困難などの事情を説明

基本的に、確定申告の際に「普通徴収」を選択できれば最も確実ですが、できない場合はこれらの代替策を検討しましょう。

確定申告書の記入で特に注意すべきポイントを解説します。

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FX取引の所得区分を正しく選ぶ

FX取引の利益は「雑所得」に区分します。「事業所得」ではなく必ず「雑所得」を選択しましょう。

確定申告書作成コーナーをご利用の場合はこちらを参考にしてみてください。

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第二表の「住民税に関する事項」を確認

第二表の中ほどにある「住民税・事業税に関する事項」で「自分で納付」にチェックを入れます。

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確定申告の控えを保管

申告内容と普通徴収の選択について、控えをしっかり保管しておきましょう。

FXなどの副業で得た雑所得が年間20万円以下の場合、所得税の確定申告は不要です。しかし、住民税の申告は必要である点に注意が必要です。

• 所得税の確定申告：20万円以下なら不要
• 住民税の申告：金額に関わらず必要
• 住民税申告書の提出先：お住まいの市区町村役所
• 申告期限：3月15日まで（自治体によって多少異なる場合あり）

住民税申告の際も「普通徴収」を選択することで、会社に副業収入がバレるリスクを減らせます。

• 副業の話題を職場で出さない：些細な会話から情報が漏れることがある
• SNSに収支を載せない：同僚がSNSをチェックしている可能性もある
• 会社のPCでFX関連サイトを見ない：履歴が残る可能性がある
• 急な生活レベルの変化を避ける：高額な買い物が増えると収入源を疑われる
• 取引履歴の管理を徹底：マネーフォワードのような会計ソフトを活用して記録を整理

普通徴収に切り替えても、日常の行動から副業が察知されることがあります。特に職場での何気ない会話には注意しましょう。

副業が会社にバレた場合のリスクと対応策を理解しておきましょう。

最も重要なのは税務署への申告です。会社にバレないようにするのは構いませんが、税務申告を怠ると脱税となり、追徴課税やペナルティの対象になります。必ず適切に確定申告を行いましょう。国税庁のタックスアンサーも参考になります。

副業FXを続ける上で最も重要なポイントは、適正な税務申告を行うことです。脱税は犯罪であり、重いペナルティを受ける可能性があります。

• 収支は正確に記録：取引履歴、損益計算書を整理する
• 期限内に申告：確定申告期限（2月16日～3月15日）を厳守
• 会計ソフトの活用：マネーフォワードなどを使って効率化
• 住民税は普通徴収を選択：確定申告書第二表で「自分で納付」にチェック

「会社に知られたくない」という思いから確定申告自体を避けることは絶対にやめましょう。不申告加算税や延滞税などのペナルティは非常に重くなります。

最後に、FX副業を長期的に続けるための心構えについて考えてみましょう。

• 本業優先の姿勢：FXで利益が出ても本業のパフォーマンスを落とさない
• 情報管理の徹底：FX関連の書類は自宅で厳重に管理する
• 副業ルールの確認：会社の副業規定を再確認し、可能であれば許可を得る

副業禁止の会社では最終的には自己責任となる点を理解し、リスクを許容できる範囲で取り組むことが大切です。また、将来的には副業を認める企業への転職も視野に入れるのも一つの選択肢です。