「2024年の改正で紙のままではダメって本当?」「電子帳簿保存法って難しそう…」そんな不安を抱えていませんか?はい、本当です。ただ実は、ポイントを押さえれば中小企業でも簡単に対応できます。
中小企業の約60%がまだ未対応というデータもありますが、心配いりません。本記事では、2025年最新の電子帳簿保存法要件をわかりやすく解説し、ITが苦手な方でも安心して使えるおすすめ会計ソフト5選をご紹介します。
- 電子帳簿保存法の3つの重要ポイントが理解できる
- 小規模事業者の具体的な対応手順がわかる
- 自社に最適な会計ソフトが見つかる
- 運用時の注意点と税務調査対策がわかる
電子帳簿保存法とは?まず押さえるべき3つのポイント
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書類の電子保存が義務化される背景
電子帳簿保存法は、国が推進するペーパーレス化の一環として改正されました。紙での保存では保管スペースの確保や検索の手間がかかるため、国税庁は効率的な電子データ保存を促進しています。
特に重要なのが2024年1月からの本格施行です。それまでの宥恕措置期間が終了し、電子取引データの電子保存が完全義務化されました。つまり、メールやウェブサイトで受け取った請求書や領収書は、電子データのまま保存しなければなりません。
電子帳簿保存法の主な要件(改正ポイント)
電子帳簿保存法で求められる要件は、大きく3つに分類されます。
- 真実性の確保:データの改ざん防止(タイムスタンプまたは適正事務処理)
- 可視性の確保:取引日・金額・相手先で検索できる機能
- 税務調査対応:求めに応じてダウンロード提供できる体制
2022年の改正では要件が大幅に緩和され、タイムスタンプなしでも対応可能になりました。具体的には、訂正削除の記録が残るシステムや適正な事務処理規程があれば、タイムスタンプは不要です。
違反した場合の罰則・リスク
電子帳簿保存法に違反した場合、青色申告の承認取り消しリスクがあります。青色申告が取り消されると、最大65万円の特別控除が受けられなくなり、税負担が大幅に増加します。
ただし、現実には税務署からの指導が先に行われるケースがほとんどです。重要なのは、指導を受ける前に早めに対応を始めること。後述する会計ソフトを使えば、自動的に要件をクリアできるため安心です。
小規模事業者が押さえるべき電子帳簿保存法対応のステップ






ステップ1: 自社に必要な対応範囲を確認する
まず確認すべきは、自社がどの保存区分に該当するかです。
| 保存区分 | 対象書類 | 義務・任意 |
|---|---|---|
| 電子取引データ | メールやウェブで受け取った請求書・領収書 | 義務 |
| スキャナ保存 | 紙で受け取った領収書をスキャンして保存 | 任意(メリット大) |
| 電子帳簿保存 | 会計ソフトで作成した帳簿 | 任意 |
特に重要なのが電子取引データの保存です。これは全ての事業者に義務付けられています。一方、紙の領収書をスキャンして保存するのは任意ですが、紙の保管スペース削減や検索性向上のメリットが大きいため、対応をおすすめします。
ステップ2: 今ある紙書類の電子化方法
紙の領収書を電子化する際の具体的な要件は以下の通りです。
- 解像度:200dpi以上(スマホカメラでもOK)
- カラー:カラー推奨(グレースケールでも可)
- タイミング:受領後、原則2営業日以内または速やかに
- タイムスタンプ:会計ソフトの自動付与機能があれば不要
実務上は、スマホで撮影して会計ソフトにアップロードするのが最も簡単です。freeeやマネーフォワードなどのクラウド会計ソフトには、スマホアプリから領収書を撮影するだけで自動的に要件を満たす機能が搭載されています。
ステップ3: 適切なツール導入(会計ソフト等)の検討
電子帳簿保存法に対応する最も確実な方法は、対応済みの会計ソフトを導入することです。
freee・マネーフォワード・弥生会計などの主要クラウド会計ソフトは、JIIMA(公益社団法人日本文書情報マネジメント協会)の認証を取得しており、自動的に法要件をクリアできます。次の章で、具体的なおすすめソフトを詳しく紹介します。
ステップ4: 社内ルール整備と運用(社内規程例)
会計ソフトを導入したら、社内の事務処理規程を整備しましょう。小規模事業者でも簡易な規程で十分です。
- 領収書等の受領者が、受領後速やかに会計ソフトにアップロードする
- 経理担当者が、入力内容と画像データの整合性を確認する
- 代表者が、月次で保存データの確認を行う
- 訂正削除を行う場合は、その記録を残す
この規程を作成し社内で共有しておけば、税務調査時にも適正な管理体制があることを証明できます。
電子帳簿保存法対応におすすめの会計ソフト5選






freee会計 – 領収書読み取りAIで自動保存【中小に◎】
freee会計は電子帳簿保存法に完全対応しており、中小企業・個人事業主に最もおすすめのクラウド会計ソフトです。
- スマホ撮影で即保存:領収書をスマホで撮るだけで自動的にタイムスタンプ付与
- AI-OCR機能:金額・日付・取引先を自動読み取りで入力の手間ゼロ
- JIIMA認証取得済み:電子帳簿保存法の全要件をクリア
- 検索機能完備:取引日・金額・相手先での検索が簡単
freeeは月額980円~のスタータープランから利用可能。30日間の無料体験があるので、まずは試してみるのがおすすめです。
freeeの仕訳方式は独自の「簡単入力」形式のため、複式簿記に慣れている方は最初は戸惑うかもしれません。ただし、初心者には逆に使いやすい設計です。
マネーフォワード クラウド会計 – ワンストップで電子取引も安心
マネーフォワード クラウド会計も電子帳簿保存法に完全対応しており、freeeと並ぶ人気ソフトです。
- MFクラウドBoxで安全保管:電子取引データを自動的に法要件満たして保管
- 他MFサービス連携:請求書・経費精算・給与などとシームレスに連携
- 複式簿記対応:従来の会計ソフトに近い操作感で経理経験者も安心
- 自動仕訳ルール学習:使うほど精度が上がるAI仕訳
マネーフォワードは月額2,980円~のスモールビジネスプランが基本ですが、1ヶ月無料体験が可能です。請求書発行や経費精算も必要な場合は、セットで導入するとコストパフォーマンスが高くなります。
弥生会計オンライン – 老舗の信頼、電子保存ツールも提供
会計ソフトの老舗である弥生のクラウド版。初年度無料キャンペーンを頻繁に実施しているのが特徴です。
- スマート証憑管理機能:領収書・請求書を電子保存
- デスクトップ版との連携:既存の弥生会計ユーザーは移行が簡単
- サポート充実:電話・メール・チャットで手厚いサポート
弥生会計オンラインは月額8,800円~(セルフプラン)ですが、初年度無料キャンペーン適用で1年間は実質無料で使えます。
ジョブカン会計 – 低価格で基本機能充実
ジョブカンシリーズの会計ソフト。月額2,500円~の低価格ながら電子帳簿保存法に対応しています。
- コストパフォーマンス:必要十分な機能を低価格で提供
- 他ジョブカン連携:勤怠管理・経費精算との連携がスムーズ
- 電子帳簿保存法対応:JIIMA認証は取得中だが基本要件はクリア
ツカエル会計 – シンプル操作で電子保存入門に
初心者向けのシンプル設計が特徴。買い切り型とクラウド型の両方を提供しています。
- わかりやすい画面:ITに不慣れな方でも直感的に操作可能
- 電子取引データ保存:PDFファイルを簡単に保存・検索
- 低価格:月額1,980円~またはパッケージ版購入可能
比較表:主要ソフトの電子帳簿保存法対応機能一覧
5つの会計ソフトの電子帳簿保存法対応状況を一覧で比較します。
| 機能/ソフト | freee会計 | マネーフォワード | 弥生会計 | ジョブカン | ツカエル |
|---|---|---|---|---|---|
| JIIMA認証 | ◎ 取得済み | ◎ 取得済み | ◎ 取得済み | ○ 申請中 | ○ 対応中 |
| タイムスタンプ | ◎ 自動付与 | ◎ 自動付与 | ○ 対応 | ○ 対応 | △ 手動 |
| 検索機能 | ◎ 優秀 | ◎ 優秀 | ○ 標準 | ○ 標準 | ○ 標準 |
| スマホアプリ | ◎ iOS/Android | ◎ iOS/Android | ○ iOS/Android | ○ iOS/Android | △ 限定機能 |
| 月額費用 | 980円~ | 2,980円~ | 8,800円~ | 2,500円~ | 1,980円~ |
凡例:◎=特に優れている、○=標準対応、△=一部対応
総合的には、freee会計とマネーフォワード クラウド会計が最も充実しています。初心者にはfreee、経理経験者にはマネーフォワードがおすすめです。
会計ソフト導入以外に必要なことは?運用上の注意点






適正事務処理要件と社内体制
電子帳簿保存法では、適正な事務処理規程と相互牽制体制が求められます。
- 規程の作成:前述の簡易な事務処理規程を作成し社内共有
- チェック体制:代表者が月次で入力内容を確認(小規模ならこれでOK)
- 記録の保存:訂正削除の履歴は会計ソフトが自動記録
- 定期検証:四半期に1度、保存データの整合性を確認
小規模事業者の場合、代表者自身が定期的にチェックするだけでも十分な体制と認められます。
タイムスタンプ vs 適時入力の違い
真実性確保の方法には、大きく2つの選択肢があります。
| 方法 | 要件 | 実務上の対応 |
|---|---|---|
| タイムスタンプ付与 | 速やか(約7営業日以内)に付与 | freee・MFなら自動で安心 |
| 適時入力 | 最長2ヶ月+7営業日以内に入力 | タイムスタンプ省略可能 |
freeeやマネーフォワードを使えばタイムスタンプ自動付与なので、入力タイミングを気にする必要がありません。一方、タイムスタンプなしの場合は2ヶ月以内の入力が必要ですが、実務的には難しいためソフト活用が賢明です。
税務調査時に備えて確認しておくべきこと
税務調査時には、電子データの提出を求められる可能性があります。
- 会計ソフトからCSV形式でデータをダウンロードできるか確認
- 取引日・金額・相手先での検索が正常に機能するかテスト
- 事務処理規程と実際の運用が一致しているか確認
- 画像データと仕訳データが紐づいているか確認
国税庁のQ&Aによれば、電子データ提出の方が税務署側も確認しやすいとされています。ただし、日付順に整理されていることが前提なので、会計ソフトの自動整理機能を活用しましょう。
よくある質問(Q&A)
- 紙の領収書は本当に全部捨ててOK?
-
基本的にはOKです。スキャナ保存の要件を満たしていれば、紙の原本は破棄できます。ただし、念のため電子化後に画像と原本を照合し、問題ないことを確認してから破棄することをおすすめします。また、重要な契約書など一部の書類は原本保管を推奨する場合もあります。
- スキャナ保存の解像度やカラー要件は?
-
解像度は200dpi以上が必要です。カラーが推奨されますが、グレースケール(256階調以上)でも要件を満たします。スマホカメラで撮影する場合、最近のスマホは十分な解像度があるため問題ありません。ただし、文字がはっきり読める明るさで撮影することが重要です。
- 会計ソフトがあれば税務署対応も安心?
-
はい、基本的に安心です。JIIMA認証を取得している会計ソフトなら、電子データ提出要請にも対応できます。むしろ紙の束を見るより、電子データで日付・金額検索できる方が税務署側も確認しやすいとされています。ただし、日付順に整理され、検索機能が正常に動作していることが前提です。定期的に動作確認を行いましょう。
- 旧来のExcel帳簿はどうすればいい?
-
Excelでの帳簿作成は可能ですが、電子帳簿保存法の要件(訂正削除の記録、検索機能など)を満たすのが難しいため、会計ソフトへの移行を強くおすすめします。Excelからのデータ移行機能を持つ会計ソフトも多いので、過去データを引き継ぐことも可能です。
- タイムスタンプ料金は別途かかる?
-
freeeやマネーフォワードなどの主要クラウド会計ソフトでは、タイムスタンプ料金が月額料金に含まれているため、別途費用はかかりません。一部のソフトでは別料金の場合もあるので、契約前に確認しましょう。
電子帳簿保存法対応まとめ:早めの準備で安心経営






電子取引データは義務、紙のスキャナ保存は任意だがメリット大。まずは電子取引から着手しましょう。
freee・マネーフォワードなどJIIMA認証取得ソフトなら自動的に要件クリア。まずは無料体験から始めましょう。
簡易な事務処理規程を作成し、誰がチェックするか明確にすることで税務調査対策も万全に。
スマホ撮影での領収書保存を習慣化。月次で代表者が確認する体制を構築しましょう。
電子帳簿保存法対応は、早めの準備と適切なツール選びが成功の鍵です。難しく感じるかもしれませんが、本記事で紹介したfreee会計やマネーフォワード クラウド会計を使えば、驚くほど簡単に対応できます。
特に、領収書をスマホで撮影するだけで自動的にタイムスタンプが付与され、AI-OCRが金額や日付を読み取ってくれるため、経理作業の時間を大幅に削減できます。
まずはfreeeやマネーフォワードの無料プランで電子保存を試してみませんか?30日間の無料体験があるので、実際の操作感を確認してから本格導入できます。
また、IT導入補助金を活用すれば費用負担も軽減可能です。2025年も安心して事業に専念できる体制を、今すぐ整えましょう。





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