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この記事でわかること
- ビジネスデビットの還元率は通常1.0%(Mastercardは海外加盟店で最大1.5%)
- 他行宛て振込手数料は一律100円(税込)/件
- 提携ATMは通常プランだと入金・出金とも110円(税込)/回で、無料回数の枠はない
- 新規の法人口座は振込無料回数が月100回にUP(2026年11月30日までに申込・開設完了した法人が対象)
- ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)との手数料比較と選び分けの基準
対象読者:法人口座・個人事業主口座の開設先を比較検討している方/読了時間:約6分
個人事業主・フリーランス・スタートアップに人気のGMOあおぞらネット銀行。なかでも「ビジネスデビット」と「法人口座・個人事業主口座」は、現金キャッシュバック・会計ソフトとのAPI連携・振込の自動化など、ビジネス利用に特化した機能が充実しています。他行宛て振込手数料は一律100円(税込)/件で、事業用口座としてコスト面の負担も抑えられます。
GMOあおぞらネット銀行とは?
GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同出資するネット銀行です(あおぞら信託銀行を母体に2018年6月1日に現商号へ変更し、同年7月17日にインターネット銀行として営業を開始)。2018年のサービス開始から急成長し、2025年6月には法人口座20万・預金残高1兆円超に到達したと公式に発表しています。開発者向けAPIや総合振込・定額自動振込など、ビジネス向け機能が充実している点が大きな特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス開始 | 2018年7月 |
| 出資者 | GMOインターネットグループ・あおぞら銀行 |
| 対象 | 法人・個人事業主 |
| 口座維持費 | 無料 |
| 提携ATM手数料 | 入金110円・出金110円(税込)/回、残高照会0円 |
| 他行宛て振込手数料 | 一律100円(税込)/件 |
| ビジネスデビット還元率 | 通常1.0%(Mastercardは海外加盟店で最大1.5%) |
ビジネスデビットカードの特徴とメリット
キャッシュバック率は通常1.0%(Mastercardは海外最大1.5%)
GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビットは、Visa・Mastercardのいずれも通常1.0%のキャッシュバックが受けられます。期間限定のキャンペーンではなく通常時の還元率である点がこのカードの特徴で、決済(売上)確定月の翌月21日(土日祝の場合は翌営業日)に1円単位で口座へ入金されます。
経費が多い事業者ほど効果は大きく、例えば月50万円の経費をデビットカード払いにすれば月5,000円、年間で60,000円が戻る計算です。代表口座のカードは年会費・新規発行手数料とも無料のため、還元額はそのまま手元に残ります。ただしキャッシュバック集計時(毎月15日)に口座からの引き落としが完了していない利用分は対象外となることがあるため、残高不足には注意してください。
1.0%はあくまで「原則」で、税金や公共料金の支払いは0.5%に下がります。公式のキャッシュバック率一覧は還元率が下がる利用先を列挙する形式になっており、以下に該当しない一般的な利用が原則1.0%となります。
| 還元率 | Visa | Mastercard |
|---|---|---|
| 1.5% | — | 海外加盟店(Facebook・Instagram広告、ChatGPT、Zoom、Uber など) |
| 0.5% | 税金、公共料金(電気・ガス・水道・NHK受信料等)、公共サービス利用料(寄付金・公共施設の利用料等)、鉄道・バス・フェリー、旅行代金、病院・診療所・施術所、宝くじ、1回100万円以上の自家用車・自動二輪・船舶の購入および住宅の新築・リフォーム | 税金、公共料金、公共サービス利用料(ふるさと納税を含む)、社会保険料、地方公共団体・行政手数料、郵便局、農協系、鉄道・バス、旅行代金、宝くじ、病院、非営利団体会費・寄付、Apple Store、Google広告、1回100万円以上の利用 |
| 0.3% | Visaが定める基準に適合したBtoB加盟店 | コストコホールセール |
| 対象外 | 金融アプリ「Revolut」 | 金融アプリ「Revolut」 |
税金と公共料金はVisa・Mastercardとも0.5%で、Mastercardではさらに社会保険料・行政手数料・ふるさと納税も0.5%区分として挙げられています(Visaの一覧にこれらの記載はありません)。事業者にとって支出の大きい項目が減率対象に入っている点は押さえておきたいところです。先ほどの「月50万円で月5,000円」はすべてが1.0%区分だった場合の試算であり、納税や公共料金をこの口座から支払っている場合、実際の還元額はその分下がります。カテゴリ別の最新一覧は公式のキャッシュバック率ページで確認してください。
さらにMastercardビジネスデビットは、海外加盟店での利用分が最大1.5%還元となるプログラムの対象です(2023年10月開始のキャンペーンが常設プログラム化されたもの。海外ATMの利用分はキャッシュバック対象外)。最大1.5%の対象例としてはFacebook・Instagram広告、ChatGPT、Zoom、Uber などが挙げられており、海外SaaSの利用が多い事業者はMastercardを選ぶ判断もあり得ます。ただし海外取引には決済方法にかかわらず海外事務手数料がかかるため、実質的な手取りは最大1.5%そのままではありません。ただしApple StoreとGoogle広告は0.5%区分のため、何に使うかで有利なブランドは変わります。
経費精算・仕訳が楽になる明細機能
デビットカードの利用明細はリアルタイムでアプリ通知されます。利用明細はfreee・マネーフォワードへの連携(CSV出力またはAPI)に対応しており、カード利用分の記帳の手間を減らせます。
カードレスタイプなら発行手数料0円
ビジネスデビットには、プラスチックカードを発行しないカードレスタイプがあります。発行手数料は0円(カードタイプのサブカードは1枚1,100円・税込)で、オンライン決済専用のカードを部署別・用途別に持ちたい場合に使えます。なおサブカードや追加口座の申込は法人のお客さま向けで、個人事業主口座は対象外です。
法人口座・個人事業主口座の特徴
API連携で会計自動化
GMOあおぞらネット銀行は銀行API(無償のスタンダードAPIと有償のオプションAPI)を提供しており、freee・マネーフォワード・弥生などの主要会計ソフトと自動連携できます。入出金データが自動で取り込まれるため、通帳を見ながらの手入力や記帳代行が不要になります。
振込API・請求代行との連携
請求書発行ツールや給与計算システムと連携し、振込の自動実行ができます。毎月の外注費支払いや給与振込を手動でやらずに済む、業務自動化に特化した機能です。
総合振込・定額自動振込
1回あたり最大9,999件の総合振込(一括振込は最大999件/回)に対応しており、外注先への支払いをまとめて処理できます。毎月同額の支払いは定額自動振込で自動化でき、家賃やサブスクリプションの振込忘れを防げます。
手数料一覧(2026年8月時点)
法人口座・個人事業主口座の主な手数料は以下のとおりです。他行宛て振込手数料は一律100円(税込)/件です。
| 手数料項目 | 金額(税込) |
|---|---|
| 口座開設・口座維持 | 無料 |
| 当行宛て振込 | 無料 |
| 他行宛て振込 | 一律100円/件 ※振込料金とくとく会員は99円 |
| 他行宛て振込の無料回数(法人) | 口座開設月の翌々月まで月20回/設立1年未満の法人は設立月から12カ月間・月20回 |
| 提携ATM 入金 | 110円/回 |
| 提携ATM 出金 | 110円/回 ※振込料金とくとく会員は月5回まで0円 |
| 提携ATM 残高照会 | 0円 |
| ビジネスデビット 年会費 | 無料 |
| ビジネスデビット 発行手数料 | 代表口座のカードは0円/追加口座・サブカード(カードタイプ)は1,100円/枚、カードレスタイプは0円/枚 |
提携ATMはセブン銀行・イオン銀行・ゆうちょ銀行が対象です。入金・出金とも1回110円で常時無料の枠は設けられていないため、現金の入出金が多い事業者はコストを見積もっておく必要があります。なお、他行宛て振込の無料回数は法人向けの優遇制度で、個人事業主口座の手数料ページには無料回数の記載はありません。
なお、2026年8月17日からは「他行宛て振込手数料無料回数20回から100回にUPキャンペーン」も実施中です。2026年8月17日〜2026年11月30日に新規口座を申込・開設完了した法人が対象で、口座開設月の翌々月まで毎月100回(最大300回)の他行宛て振込手数料が無料になります。これから法人口座を開設するなら、この期間内の申込が有利です。
ただし適用には条件があります。振込内容入力画面の「振込無料回数の利用」で「利用する」を選択する必要があり、総合振込と給与・賞与振込は対象外です。無料回数の翌月繰り越しもできません。外注費をまとめて総合振込で処理している事業者は、この特典の対象外になる点に注意してください(条件の詳細は公式キャンペーンページ)。
このほか、法人向けには月額利用料500円(税込)の「振込料金とくとく会員」があり、他行宛て振込が1件99円、提携ATMの出金が月5回まで0円(6回目以降は110円/回)、追加口座のデビットカード初回発行手数料も0円になります(2回目以降の再発行は所定の手数料がかかります)。ただし通常料金が100円のため、振込1件あたりの差額は1円にとどまります。月500円の元を取れるかどうかは、振込件数よりもATM出金の無料枠(月5回=最大550円相当)やカード追加発行を使うかどうかで判断したほうが実態に合います。
最新の手数料はGMOあおぞらネット銀行の公式手数料ページでご確認ください。
口座開設の手順
- GMOあおぞらネット銀行公式サイトで「法人・個人事業主口座」を選択
- 事業形態(個人事業主)・業種・売上規模などを入力
- 本人確認(①マイナンバーカード読取 ②本人確認書類+自撮り動画(セルフィー) ③本人確認書類2点のアップロード から選択)
- 審査
- 口座開設完了 → デビットカードの利用開始
本人確認の方法によって開設までの日数が変わります。個人事業主口座では、自撮り動画(セルフィー)方式で最短翌日中、本人確認書類2点のアップロード方式で最短4営業日程度が公式サイトに示されています(提出する本人確認書類の種類により条件が異なります)。法人口座は、代表者と取引責任者が同一でマイナンバーカード読取または自撮り動画(セルフィー)により申し込んだ場合、最短即日で口座を利用できるとされています。いずれも審査状況により時間を要する場合があり、休業日に申し込んだ場合は当日の開設はできません。
ドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)との比較
事業用のネット銀行としてよく比較検討されるのが、旧・住信SBIネット銀行です。同行は2026年8月3日付で「株式会社ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更し、個人向けにはサービスブランド「ドコモの銀行」を展開しています(口座はそのまま継続利用可)。法人向けは「NEOBANK」ブランドを継続しており、サービス内容も従来どおり提供されています。
| 比較項目 | GMOあおぞら | ドコモSMTB(旧・住信SBI) |
|---|---|---|
| 対象 | 法人・個人事業主・個人 | 法人・個人事業主・個人 |
| 法人向けデビットカード | 原則1.0%還元(Visa・Mastercard共通・年会費無料)※利用先により0.5%/0.3% | Mastercard 0.8%/Visa 0.6%(年会費無料)、プラチナMastercard 1.0%(年会費11,000円)※利用先により還元率が異なる |
| API連携 | 銀行APIを提供(スタンダード/オプション) | API提供あり |
| 他行宛て振込 | 一律100円/件(設立1年未満の法人は12カ月間・月20回無料) | 145円/件(振込優遇プログラムで前々月の件数に応じ5回以上140円・20回以上135円・50回以上130円/口座開設月と翌月は月10回無料) |
GMOあおぞらネット銀行のセキュリティ対策
事業用口座では、振込限度額を自分で制御できるか、不正な取引を検知する仕組みがあるかが実務上の分かれ目になります。GMOあおぞらネット銀行は以下の対策を実装しています。
- トランザクション認証:振込時に取引内容を含むワンタイムパスワードで本人確認
- スマホアプリでの生体認証:指紋・顔認証でのログインに対応
- 不正アクセス検知・遮断:第三者による操作の疑いがある取引や不審なログインを検知するシステム
- 振込限度額の設定:1回あたり・1日あたりの振込上限額を自分で設定可能
- 利用通知:入出金・ログインのたびにプッシュ通知で即時確認
法人口座の審査基準と通過のコツ
GMOあおぞらネット銀行の法人口座・個人事業主口座の開設には審査があります。公式FAQでは、申告した事業内容の「具体性」と「客観性」を重視して審査を行うと説明されています(個別の審査結果や不採用理由は開示されません)。以下は事業内容を具体的・客観的に示すための準備のポイントです。
審査で確認されるポイント
- 事業の実態(事業内容が明確で合法であること)
- 本人確認書類の有効性
- 事業者の住所と本人確認書類の住所の一致
- 反社会的勢力との関係がないこと
審査通過率を上げるコツ
- 事業用ホームページを用意する:事業内容が確認できるWebサイトがあると、事業実態を説明しやすくなります
- 開業届のコピーを提出する:任意ですが、事業実態の証明として有効
- 事業内容を具体的に記載する:「コンサルティング」だけでなく「IT企業向けWebマーケティングコンサルティング」のように具体的に
ぜいむたん


よくある質問(FAQ)
- バーチャルオフィスの住所でも口座開設できますか?
- A. 開設できます。公式FAQに「バーチャルオフィス・レンタルオフィスを法人の登記住所としている場合でも、GMOあおぞらネット銀行の法人口座を開設できます」と明記されています。ただし口座開設後に登録法人住所宛てへ転送不要の簡易書留が送付されるため、その住所で郵便物を受け取れることが必須条件です。バーチャルオフィス側で郵便物を受取・保管して転送するサービスを利用している場合も開設できると公式FAQに明記されています。開設できないのは、法人登録住所宛てと取引責任者宛ての書面をいずれも受け取れない場合です(出典:法人口座FAQ)。
- 個人事業主と法人で口座の機能に違いはありますか?
- A. 基本的なネットバンキング機能は共通ですが、法人口座では複数口座の管理(最大19口座)や電子証明書の利用など、組織で使うための機能が用意されています。個人事業主が事業規模の拡大に伴って法人化した場合は、新たに法人口座を開設する必要があります。
- 確定申告で必要な書類は出力できますか?
- A. はい。取引明細のCSVエクスポートに対応しており、確定申告時の資料として使用できます。また、freeeやマネーフォワードとAPI連携すれば、取引データが自動で会計ソフトに取り込まれるため、手動での書類準備が不要になります。
デメリット
- 通常プランでは提携ATMが入金・出金とも1回110円(税込)で、無料回数の枠がない(現金を頻繁に扱う事業者には割高)
- 個人名義の個人事業主向け口座は法人口座とは別途審査
- 事業実態(開業届・売上実績など)の提出を求められるケースあり
こんな個人事業主に特にオススメ
- AWSや広告費など毎月の経費カード払いが多い(キャッシュバック享受)
- freee・マネーフォワードとAPI自動連携で経理を完全自動化したい
- 外注先への振込を自動化したい
- 開業直後でビジネス専用口座をすぐ用意したい
まとめ
GMOあおぞらネット銀行のビジネスデビット・法人口座は、他行宛て振込100円(税込)/件とデビット通常1.0%還元という2点で、事業用口座としてコスト面の優位があります。一方で提携ATMは有料のため、向き不向きがはっきり分かれます。判断の目安は次のとおりです。
- 経費のカード決済が月30万円以上なら、すべてが1.0%区分の場合で年間36,000円が戻る計算になります(税金・公共料金は0.5%区分のため実際はこれより下がります)
- 海外SaaSや越境ECの支払いが多いなら、Visaではなく海外加盟店で最大1.5%還元のMastercardを選びます
- 現金の入出金が月に何度もあるなら、提携ATMが1回110円かかるため、ATM無料回数のある銀行との併用を検討します
- これから法人口座を開設するなら、振込無料回数が月100回になるキャンペーン期間(2026年11月30日まで)中の申込が有利です
※本記事は2026年8月時点の情報をもとに作成しています。手数料・還元率は改定されることがあるため、最新情報はGMOあおぞらネット銀行の公式手数料ページなど各公式サイトにてご確認ください。
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