確定申告で源泉徴収された税金や各種控除により納め過ぎた所得税がある場合、還付金として返還されます。「還付金はいつ振り込まれるのか?」は多くの方が気になるポイントです。本記事では、2026年版として還付金の振込時期、e-Taxと書面申告の違い、還付金の確認方法、振込が遅れるケースと対処法まで詳しく解説します。
確定申告の還付金とは
確定申告の還付金とは、年間の所得税額を正確に計算した結果、既に納付済み(源泉徴収済み)の税額が実際の税額を上回っていた場合に、その差額が返還されるお金のことです。
還付金が発生する主なケース
- 医療費控除:年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合
- 住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除):初年度は確定申告が必要
- ふるさと納税(寄附金控除):ワンストップ特例を利用しなかった場合
- 年の途中で退職:年末調整が行われず、源泉徴収が過大な場合
- 副業の赤字:事業所得の赤字を給与所得と損益通算する場合
- 配当控除:配当所得を総合課税で申告した場合
- 雑損控除:災害・盗難などで損害を受けた場合
- 予定納税の過大:予定納税額が確定税額を上回った場合
還付申告の期間
還付申告は、確定申告の通常期間(2月16日〜3月15日)に限らず、対象年の翌年1月1日から5年間いつでも提出できます。2026年分の還付申告であれば、2027年1月1日から2031年12月31日まで提出可能です。
還付を早く受けたい場合は、確定申告期間の開始前(1月〜2月上旬)に提出すると、税務署の処理が比較的空いているため、早めに還付を受けられる可能性があります。
還付金の振込時期の目安(2026年版)
還付金の振込時期は、申告方法によって大きく異なります。
| 申告方法 | 還付までの目安 | 補足 |
|---|---|---|
| e-Tax(電子申告) | 約2〜3週間 | 1月・2月申告分はさらに早い場合も |
| 書面申告(税務署提出・郵送) | 約1〜2か月 | 確定申告期間中は処理が集中し遅延傾向 |
e-Tax(電子申告)の場合
e-Taxで申告した場合、還付金は申告後約2〜3週間で振り込まれるのが一般的です。1月中に早期申告を行った場合は、2週間以内に振り込まれることもあります。
e-Taxの処理が早い理由は、電子データで申告書が受理されるため、税務署での入力作業が不要となり、審査・処理が迅速に行われるからです。還付金を早く受け取りたい場合は、e-Taxでの申告を強くおすすめします。
書面申告(税務署提出・郵送)の場合
書面で申告した場合、還付金の振込までに約1〜2か月かかります。確定申告期間中(2月16日〜3月15日)に提出した場合は、税務署の処理が集中するため、さらに時間がかかることがあります。
3月15日に提出した場合、還付金の振込は4月中旬〜5月中旬頃になるのが一般的です。
申告時期による振込時期の目安
| 申告時期 | e-Taxの場合 | 書面の場合 |
|---|---|---|
| 1月上旬〜中旬 | 1月下旬〜2月上旬 | 2月中旬〜3月上旬 |
| 2月上旬〜中旬 | 2月下旬〜3月上旬 | 3月中旬〜4月上旬 |
| 3月上旬〜15日 | 3月下旬〜4月上旬 | 4月中旬〜5月中旬 |
| 3月16日以降(期限後) | 4月上旬〜中旬 | 5月〜6月 |
還付金の受取方法
還付金の受取方法は、以下の2つから選択できます。
1. 預貯金口座への振込(推奨)
確定申告書に振込先の金融機関名、支店名、口座番号を記載することで、指定した口座に直接振り込まれます。最も一般的で便利な方法です。
注意点:
- 口座名義は申告者本人のものに限ります(家族の口座は不可)
- 旧姓の口座は使用できない場合があります
- インターネット専業銀行の一部は対応していない場合があります
- 口座番号の記載ミスに注意(間違えると振込が遅延します)
2. ゆうちょ銀行の窓口での受取
預貯金口座を持っていない場合や口座振込を希望しない場合は、ゆうちょ銀行(郵便局)の窓口で現金を受け取ることもできます。この場合、「国庫金送金通知書」が届いた後、本人確認書類を持参してゆうちょ銀行の窓口に行きます。
ただし、窓口受取の場合は口座振込よりもさらに時間がかかる傾向があります。特別な事情がない限り、口座振込を選択することをおすすめします。
還付金の処理状況の確認方法
還付金の処理がどの段階にあるか確認する方法はいくつかあります。
1. e-Taxの「還付金処理状況確認」機能
e-Taxで申告した場合、e-Taxの「メッセージボックス」から還付金の処理状況をオンラインで確認できます。以下の段階が表示されます。
- 「申告書の受付」:申告書が受理された段階
- 「還付金額の確認」:税務署で還付金額の審査中
- 「還付金の支払手続」:支払手続きが開始された段階
- 「還付金の支払完了」:指定口座への振込が完了
「還付金の支払手続」と表示されてから、実際に口座に入金されるまでに数日かかる場合があります。
2. 国税庁ホームページ
国税庁のホームページの「確定申告書等作成コーナー」から、還付金処理状況の確認ページにアクセスできます。利用者識別番号と暗証番号が必要です。
3. 税務署への電話問い合わせ
e-Taxを利用していない場合や、オンラインで確認できない場合は、所轄税務署に電話で問い合わせることができます。確定申告書の控え(受付印またはe-Tax受信通知)を手元に用意してから電話しましょう。
4. はがき(国税還付金振込通知書)
還付金の振込が完了すると、税務署から「国税還付金振込通知書」というはがきが届きます。このはがきには、振込先の金融機関名、振込金額、振込日が記載されています。はがきが届く前に口座に入金されていることも多いです。
還付金の振込が遅れるケースと対処法
通常の目安よりも還付が遅れる場合があります。主な原因と対処法を確認しましょう。
1. 申告書の記載内容に不備がある
申告書の計算ミスや添付書類の不足がある場合、税務署から確認の連絡が入り、処理が遅延します。連絡があった場合は速やかに対応しましょう。
2. 振込先口座の情報に誤りがある
口座番号や金融機関コードの記載ミスがあると、振込が完了できません。税務署から連絡があり、正しい口座情報を伝える必要があります。口座情報の確認を確実に行いましょう。
3. 確定申告期間の混雑
2月下旬〜3月15日に提出が集中するため、この時期に申告すると処理に時間がかかります。早期申告(1月〜2月上旬)で対応可能です。
4. 税務調査の対象となった場合
申告内容に不審点がある場合、税務署が詳細な確認を行うことがあります。この場合、還付までに数か月かかることもあります。税務署からの問い合わせには正確に回答し、必要な資料を速やかに提出しましょう。
5. 還付金額が高額な場合
還付金額が高額な場合、税務署での審査がより慎重に行われるため、処理に時間がかかることがあります。
還付加算金について
還付金には「還付加算金」という利息相当額が上乗せされることがあります。還付加算金は、申告期限の翌日から還付の支払決定日までの期間について、一定の割合で計算されます。
2026年の還付加算金の割合は年0.9%(予定)です。なお、還付加算金は「雑所得」として課税対象となりますので、確定申告が必要な金額を受け取った場合は翌年の申告に含める必要があります。
還付金を早く受け取るためのポイント
- e-Taxで申告する:書面申告より2〜4週間早く還付を受けられます
- 1月中に早期申告する:税務署の処理が空いているため迅速に処理されます
- 口座振込を選択する:ゆうちょ窓口受取より早く受け取れます
- 申告書の記載ミスを防ぐ:不備があると確認のため処理が遅延します
- 添付書類を漏れなく提出する:書類不足は処理遅延の原因です
- 口座情報を正確に記載する:振込エラーを防ぎます
よくある質問(FAQ)
Q1. 還付申告は確定申告期間(2月16日〜3月15日)しかできませんか?
A1. いいえ、還付申告は翌年1月1日から5年間いつでも提出可能です。確定申告期間に限定されません。早く還付を受けたい場合は、1月中に申告することをおすすめします。確定申告期間は税務署が混雑するため、むしろ避けた方が早く処理されます。
Q2. 還付金が振り込まれたかどうか確認する方法は?
A2. e-Taxで申告した場合は、e-Taxの「メッセージボックス」で還付金の処理状況を確認できます。「還付金の支払手続」と表示されていれば、数日以内に口座に入金されます。書面申告の場合は、税務署に電話で問い合わせるか、「国税還付金振込通知書」のはがきが届くのを待ちましょう。
Q3. 還付金の振込先を家族の口座にすることはできますか?
A3. いいえ、還付金の振込先は申告者本人名義の口座に限られます。配偶者や家族の口座を指定することはできません。本人名義の口座がない場合は、ゆうちょ銀行の窓口での受取を選択してください。
Q4. 過去の確定申告で還付申告を忘れていた場合、今からでも申告できますか?
A4. はい、過去5年分までさかのぼって還付申告が可能です。例えば、2021年分の還付申告は2026年12月31日まで提出できます。医療費控除やふるさと納税の申告漏れがあった場合は、早めに申告しましょう。
Q5. 還付金に税金はかかりますか?
A5. 還付金自体には税金はかかりません。ただし、還付金に付随して支払われる「還付加算金」は雑所得として課税対象となります。還付加算金が少額であれば申告不要ですが、他の雑所得と合算して20万円を超える場合は確定申告が必要です。
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免責事項
本記事の内容は、2026年3月時点の税法・制度に基づいて作成しています。税制は毎年改正される可能性があるため、最新の情報は国税庁の公式サイトや税務署にてご確認ください。また、個別の税務判断については、税理士等の専門家にご相談されることをおすすめします。本記事の情報に基づいて行った申告・手続きについて、筆者および当サイトは一切の責任を負いかねます。
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